私は前職時代に鬱病を発症し、3カ月の休職の後に退職しました。
その後も体調は回復せず、少しだけアルバイトをしながら生活していました。
ですがそのアルバイトすらも継続するのが困難なほど体調が悪化してしまい、休職の診断が出ました。
そして本日職場に提出したところ、退職することになりました。
今回はアルバイトだったので雇用保険もなく、失業手当は出ません。
なので金銭的な問題を抱え不安に駆られた精神状態で今ブログを書いています。
そんな私にも有り難いことに大切なパートナーがいます。
今回は鬱病で退職した私を支えてくれているパートナーの言葉を噛みしめながら書き出したいと思います。
パートナーの現状
実は私のパートナーも発達障害があり、働くことができない状態です。
そのため障害年金だけで生活しており、金銭的なサポートは得られません。
ですが一緒に暮らしていく関係性として大きな心の支えになっています。
私にとっては本当にかけがえのない存在なのです。
ただパートナーには奨学金の返済もあり、発達障害が重く日常生活も寝ていることがほとんどです。
私もなかなか家事ができず、ゴミ出しや洗い物、洗濯物が溜まってしまうことも多々あります。
お互いにつらい現状だからこそ、相手のしんどさも理解できますし、支えたいという想いも強くなります。
弱さを隠すことなくフォローし合える関係性でいたいと思っています。
私たちは家賃35,000円の古民家に住んでいます。
断熱材もなく隙間風が入る本当に古い家です。
冬は寒く夏は暑いです。
特に今の時期は暖房なしには生活できないですし、お風呂場は外とつながっていて一瞬で湯船も冷えてしまいます。
いつかは新築に住みたいという夢を見ながら何とか生活しています。
田舎なので夜に散歩をするとよく猫を見かけ、鳴き声に癒されています。
休職について相談
休職について最初に相談した時には、既に私が限界であることを理解してくれていました。
生活も仕事以外はほとんど寝たきりで、私は無理をして何とか仕事に行っている状態だったからです。
「もう仕事は辞めてしまいなよ。ゆきこの体調が一番大事だよ」
そう言って励ましてくれました。
本当に愛されているなと感じました。
通勤もうつろうつろして危険だと感じていましたし、仕事の愚痴も出てしまっていました。
朝にはギリギリに飛び起きて何とか出勤していたので食事もろくに取れない状態でした。
それでも頑張っていたのは金銭的な要因が大きいです。
今の収入では生活が成り立たず、借金もしながら貯金を切り崩して何とか生きているからです。
そんな状態で私が仕事を辞めたらすぐに生活は破綻してしまう。
私はそれが不安で仕方ありませんでした。
無理をしているとわかっていても頑張っていたのは不安に対する逃避だったのかも知れません。
ですがそれもここまでです。
もちろん仕事は好きでした。
私は働くのが好きですし、お客さまに喜んでもらえることも大きなやりがいでした。
だから休職することに対して勿体ないと言うか残念な気持ち、心残りもありました。
お世話になっているお客さまにもう会えなくなるのは悲しいことです。
それでもやはり続けていくのは無理があるという判断で、パートナーの言葉を信じて休職の診断を出してもらうことに決意しました。
退職について相談
正社員と違ってアルバイトは休職できない場合が多いです。
それは私も理解していました。
休職するということは退職するということです。
諸々の手続きや引継ぎなども大きな負担です。
パートナーはそこまではわかっていなかったかも知れません。
ですが退職することになった事実については受け止めてくれました。
「ゆきこは今治療中なんだから、仕事のことは考えずにゆっくり休んで」
そんな言葉に救われた気持ちになりました。
思わず泣いてしまったほどです。
鬱病は目に見えない病気です。
理解のない人からすると、やる気がないだけだとか気持ちの問題だとか言われてしまいます。
私も無意識にそういった考え方を持っていたのかも知れません。
これは病気だから治療が必要だ、とは考えられなかったのです。
薬を飲んでいれば普通に働けるんじゃないか。
もう少し頑張ればなんとかなるんじゃないか。
そんな気持ちが頭をよぎるたびに罪悪感に襲われました。
仕事から逃げているだけ、頑張りが足りないだけ、そうやって自分を責めてしまっていました。
鬱病は今の時代誰にでもなり得る病気です。
軽いうつ状態から私のような働けない状態まで様々ですし、症状も人によってまちまちです。
私の場合は頭痛や背中の凝り、吐き気、倦怠感、無力感、希死念慮などがあります。
薬も沢山飲んでいますが一向に良くなる感覚はないです。
現状を考えると日常生活もままならない中で、退職するという選択は仕方のないことです。
まずは治療に専念することが必要だったのです。
治療中という救いの言葉
そんな私にとっての最も大きな救いの言葉は「治療中」というものでした。
例えば病気で入院している人に仕事をしろとは誰も言わないですよね。
鬱病という目に見えない病気を治療するためには、整った日常生活を送ることが一番の方法です。
入院しているのとは全く違いますが、働けない状態には変わりありません。
もし私と同じように鬱病で休職、退職するような状況の方がいれば、治療中という言葉を思い出してほしいです。
病気を治すために仕事をせずに安定した日常生活を送ることが大切なのです。
私もパートナーからその言葉をかけてもらうことで休職、退職という決断ができました。
勇気をもらいました。
働けなくても生きる、健康になって幸せになる権利はあるはずです。
罪悪感や無力感に苛まれている私を励ましてくれたのは治療中という言葉だったのです。
どうか同じような状況にある方にも無理をせず治療に専念してもらいたいです。
あなたは何も悪くありません。
職場に迷惑をかけることも、お客さまに迷惑をかけることもあると思います。
それでもあなたが一番大事なんです。
生きること、健全に過ごせることが何より大事なんです。
だからこそ頑張って働こうとせずに休むことも選択肢に入れてほしいです。
このブログが少しでも誰かの心の支えになりますように。
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