【発達障害心理教育】第3回「特性の整理」の体験談

発達障害心理教育グループ

こんにちは。ゆきこです。
突然ですが発達障害の特性によって、困り事は様々ですよね。

人とのコミュニケーションが上手くいかない
日常生活での行動面で失敗が多い

そんな悩みを抱える方が沢山いると思います。
これは発達障害の特性から生まれる困り事の可能性が高いのです。

発達障害の特性とは一生向き合っていく必要があります。
と言うことは、特性の困り事を一つずつ整理して、具体的な対応策を考える必要がるとも言えます。

今回はそういった特性の整理について学びを得てきたので、私の体験談をもとにお話ししたいと思います。
発達障害の特性で困り事を抱えている方にとって一つの選択肢になれば幸いです。

目次

発達障害心理教育グループとは?

私が通院している精神科では、「発達障害心理教育グループ」というカリキュラムがあります。
発達障害について理解を深め、自分の特性とどう向き合っていけばよいかを学べる内容です。

第1回ではASDについて学びました。
私は特にASDの傾向が強いので、当てはまるものが多くあり、非常に役立つ内容でした。
詳細は以下の記事をご覧ください。

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そして第2回では、ADHDについて学びました。
私は自分がADHDの特性も抱えていると思っていましたが、実際に学んでみるとそれほど当てはまるものがなかったです。

特性の中では予定を詰め込みすぎてしまう、というのが一番で、他は不注意や多動性はあまり見られませんでした。
だからASDとの診断が出たのだと納得できる内容でした。
詳細は以下の記事をご覧ください。

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そして今回となる第3回では、自身の特性について理解を深め、どう対処していけばよいかディスカッションする内容でした。
これも具体的な困り事に対して皆さんからアドバイスや実践していることが聞けてとても有意義な時間でした。
今回はその内容について共有していこうと思います。

褒めることの価値

人は誰でも褒められると嬉しいですよね。
特に自己肯定感が下がっている発達障害の困り事を抱える方には褒められる経験をするのは重要なことだと私は思います。

グループでの最初の取り組みは、この「褒める」という関わり方を実践するものでした。
参加者同士で褒め合って、自己肯定感を高めるのです。

ですが褒められる側だけではなく、褒める側にも大きなメリットがあります。
褒めるだけでも、褒められるのと似たような脳の作用があり、自己肯定感がアップするということです。

実際にやってみると、確かに人を褒めることで物事の良い部分に目を向けることができ、また当たり前の基準を下げて「できている」ことに焦点を当てられるようになったと感じました。

褒める上で大切なことがいくつかあります。
最初にこの説明があったことでより効果的に褒める活動が実践できたと思います。

・ 他人と比較しない
・ 結果だけではなくプロセスに注目
・ 具体的に褒める
・ 皮肉を入れない
・ ウソはダメ
・ できて当たり前と思わない
・ 視点を変える

これらを意識して私も褒めてもらいました。
出てきたものを共有したいと思います。

気遣いができる
引っ張ってくれる
きちんと自己主張ができる
自分を持っている
ヘアバンドがトレードマーク
真面目で優しい
趣味が多い
人生経験が豊富

こうやって褒めてもらうのは何だかこそばゆいですね笑
でも嬉しかったしそんな風に見てくれるんだと自分への捉え方が少し楽になった気がしました。

中でも特に嬉しかったのは「真面目」という言葉です。
私は引っ込み思案でなかなか自分の意見を出せず受け身になってしまいがちです。

それを真面目と捉えてもらえて、物事に真剣に取り組んでいる姿勢を見てもらえたのが有り難かったです。
真面目さは私を象徴する一つの長所だと考えています。

リフレーミングの手法

続いて取り組んだのがリフレーミングという手法です。
これは同じものを見ていても、捉え方を変えることで全く別の印象を持つことができるというものです。

実際に各自で短所だと感じている特性を挙げ、みんなでリフレーミングしました。
すると一見短所に思えたものが長所に変わったり、活かし方次第で大切な自分の性質だと思えるようになりました。

例えば「こだわりが強い」という短所について考えたものを載せておきます。

職人気質
自分を持っている
一点集中
人に流されない

このように短所を長所に言い換えることで、自分の特性について前向きに捉え直すことができるようになります。
私はリフレーミングが比較的得意で、短所を長所にするのがとても楽しく感じました。

私の傾向について

最後に各自の困り事とそのリフレーミングや具体的な対処法について考え、話し合いました。
困っていることが沢山出てくる人や、なかなか書き進められない人もいました。

私は困り事と対処法を1対1でどんどん書いていくことができて、ある程度自身の特性と向き合えているのかなと思いました。
私が考えたことを共有します。

困っていること長所や対処法
人と関わるのが苦手で不安人と関わらなくても良い方法を探す
物事がスムーズに進まないとイライラするせっかち準備力と処理速度でカバーする
知らない場所が不安できるだけ決まった場所にしか行かない
疲れを溜め込みすぎるこまめに息抜きをする
論理的におかしい表現が気になる合理的情緒的な表現も学んでおく
気持ちが体調に出やすい自分のペースを知り、適度に感情を吐き出す
一度無理だと思ったら途端にアイデアが出なくなるリフレーミングやクリティカルシンキングで捉え直す
すぐに諦める自分がどうしたいかを考える
自己主張が苦手で集団で孤立してしまう少しでも話せる人を作って頼る
責任を持って人と真剣に向き合えない当たり障りのない適度な距離感で関われる
お金の不安が尽きない今のところ計画的に借り入れができている
自分が生きていることへの罪悪感自信を持って一つひとつを積み上げていく

こうやって自分の困り事を整理して書き出し、捉え直したり対応策を考えることは、発達障害にとって非常に重要な取り組みだと思います。
発達障害は一生向き合っていく必要があるからです。

自分の特性を理解し、上手く生きていくためのコツを掴めば生活が楽になります。
私の場合は鬱病もあるため、特性を理解するだけでは解決できない部分もありますが、効果は間違いなくありました。

ただその中でも「自分が生きていることへの罪悪感」についてはまだしっくり来ていません。
普段生きていても、「生きててすみません」って言葉が頭を何度もよぎるのです。

私がどうしてこの考え方に至ったのかは正直よくわかりません。
学校では勉強も頑張っていたし、社会人になってからも、ボランティアで人のために行動したり、仕事で成果を出したりと自己肯定感が低い訳でも自信がない訳でもないんです。

ただ自分が許せないというか申し訳なさがずっと残っています。
この理由と解決策を考えることが私の今の一番の課題です。

まとめ

発達障害心理教育グループ第3回での体験談をお話ししました。
リフレーミングや褒めること、そして特性の整理が主な内容でした。

実際にやってみて、こうやって障害や特性と向き合っていけば良いのかと理解が深まり、発達障害を抱える方にとっては有意義な学びの時間になっていると思います。

私と同じように発達障害で悩みを抱える方がいれば、私がまずは褒めることやリフレーミングを実践してあげたいと思いました。
最後まで読んでくださりありがとうございました!

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